学校について

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2020.4.20
「今年のイースター」
みなさんご存知のように、私たちの学校はキリスト教主義の学校です。
キリスト教には大切にして待ち望んでいる記念日があります。
ひとつは、日本でも多くの人が心待ちにしているイエス・キリストの誕生日
“クリスマス”です。キリスト教会にはもう一つ大切な記念の日があります。
イエス・キリストが私たちの罪のため死なれた後、復活されたことを記念する
“イースター”です。

今年教会では4月12日にイースターを祝いました。“イースター”を通して
私たちの知識や経験を超えて、神様が新しい命とそこに至る新しい道と真理が
あることを教えてくれました。
そして私たちの学校の創立者スミス先生は、そのことを固く信じ私たちの学校を
築いたのでした。

この季節は、雪が解け草木や花々が芽吹く時期でもあります。しかし、今年は、
これまで私たちが経験してきた季節とは大きく異なってしまいました。
入学礼拝(入学式)、始業礼拝(始業式)が終わり、新学期が始まり3週間目になりましたが、
校舎に生徒たちの声は聞こえません。
日本だけでなく世界中で新型コロナウイルスとの闘いが続いています。
苦難や困難の中で毎日を送っている人たちのことを思います。
新学期が始まり、一週間ほどしか登校していない生徒たちの心と身体の平安を祈っています。

これまで経験したことがない大変さの中で、校庭に春を見つけました。
131年前、創立者が故郷ニューヨーク州エルマイラから持ち運んだ
“ライラック”のつぼみが膨らんでいました。
どんなに大変な時代にも“ライラック”の香りは、私たちに励ましと希望を運んでくれました。

見よ、新しいことをわたしは行う。今や、それは芽生えている。
~旧約聖書イザヤ書4319節~

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タイトル:オシロのこと

教科くくりでのブログ第2弾。ブログなんて書いたこともないので、コマッタ、コマッタとなっている。そこで、そもそもなぜ、社会科の教員になったのか、を思い返してみた。

その理由は、いろいろ出てきそうだが、最初のきっかけは、学童の友だち家族との「渋い寺」巡りの旅行(立石寺や中尊寺)…。そう、そこから旅行や広い社会・世界が好きになったのかもしれない。違う土地でのくらしや食べ物、見たことのない風景に出会うことで、世界の大きさを知った。これが原点なのだろうか…。

それからは、「若い時こそ遠くに行くべき」という、ミーハーな心の声に従ってザ・観光地と言われるような海外の国々を旅した。イタリア、スペイン、プーケット(タイ)、バリ(インドネシア)、オーストラリア、そしてハワイ(米)などなど。その中でも、フランスのヴェルサイユ宮殿でみた、ド派手な照明。ドイツのノイシュバンシュタイン城で見た、ダイナミックという名のちょっとザツな装飾。宇宙からでも見えるという、万里の長城のデコボコした石積み。さまざまな国で目にした建造物は、小学生の時に感じたお寺の静寂感や凛とした佇まいとは少し違って、印象に残っている。(個人的な感想なので…)

最近の旅行は、完全に国内派。絶対立ち寄るのは、温泉とお城。そこで、日本のオシロの「石積み」をマジマジとみるようになった。人の身長を超える石壁、どうしてそんなパーツを作って組み合わせたのか不思議になる石垣。もちろん、AIもクレーンもない大昔の職人たちが力を合わせて積み上げている。積石の横方向の並びをそろえる「布積み」(横目冶がとおる)や、高い技術が必要で不規則な形の積石をつかう、「乱積み」。よくみると、ちゃっかり藩印を刻んでアピールしている大きな積石、小さく控えめに刻まれていたりする積石は、かなりおもしろい。(と思う)

皇居(江戸城)や大阪城は、刻印がわかりやすいのでおススメだ。どこかの藩の時代を超えたアピールをいくつ発見できるか、その藩印がどこのものか、を調べるのも楽しみのひとつだ。さらに、石垣の間からチラッと生える苔があると最高。とにかく、石積みは奥が深くて面白いので、ぜひ注目してみてほしいということ。

世界のオシロと日本のオシロ、違いを比べて楽しむのもあり、日本のオシロの違いを楽しむのあり。楽しみ方としてはちょっと地味かもしれないけど、ちょっと視点を変えてみて欲しい。よかった、教科よりのお話で終われそうで少し安心。今の社会状況が少しでも早く収束しますように。落ち着いたら、金沢城に行こう。

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タイトル:どうして英語で牛肉は”cow meat”ではなく、”beef”ですか?

私は数年前から英語の教師にやっています。英語はたくさんの変なところと面白いところがあります。ここで一つを説明したい。

なぜ英語では“beef”, “pork”, “poultry”, “venison”, “mutton”を言うのは考えたことがありますか?どして“cow meat”, “pig meat”, “chicken meat”, “deer meat”は言わないだろうか?英語以外の国の言葉では食べ物のことは「動物名」+「肉」にします。例え、日本語では牛+肉ですね。じゃ、なんで英語はこんなにめんどくさいですか?

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説明をするために、少し歴史の話をしないといけません。でも、それがわかれば、なぜ英語はたくさんの同理由単語があるの理由もわかることになります。

1066年、ヘイスティングズの戦いで、イングランド王ハロルド2世はノルマンディー王のウィリアムに負けました。ウィリアムはイングランドの王になって、ノルマンディーの政府をイングランドに移動させた。ウィリアム王は英吾を話すすることができなかった。彼はフランス語しか喋られなかった。彼の政府も全員フランス語のみで動いた。その時から、イングランドのお金持ちとパワーが欲しい人はフランス語を一生懸命勉強した。イングランドは植民地になったから、ここから英語は消えるべきですが、ウィリアム王は一般人にあまり興味がなかったから英語をそのままに許した。普段、植民地を作るとき、植民地をさせる国の言葉がその植民地の言葉になる。(例:ブラジルはポルトガル語)イングランドでは二つの言葉は同時に生かした。お金もちのフランス語と一般国民の英語。じゃ、最初の質問に戻ります。どうして”beef”を言うことになった?動物を育つ人は誰ですか?英語を喋ている一般国民。英語で、動物の名前は?Cow, pig, sheep, deer, chicken。その肉を食べる人は?フランス語を喋っているお金持ちの人たちです。フランス語では?Boeuf (beef), porc (pork), mouton (mutton), poulet (poultry)。なので、英語は動物と肉について二つの単語になりました。

そして、その理由で、英語はたくさんの似ている理由単語をたくさんあります。一般国民が使っている単語とお金持ちが使っている単語は混ぜました。例:Free (英語), liberty (フランス語). Guard (英語), protect (フランス語). Answer (英語), reply (フランス語)。等々。

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じゃあ、今度の英語の試験に怒りが出ったら、「イギリス人のせいではなく、フランス人のでせいです」を覚えててください。

 

英語: 

I have been teaching English for many years now and it has some very strange and some very interesting points. I’d like to try and explain one of them to you.

Have you ever wondered why we say, “beef”, “pork”, “poultry”, “venison”, “mutton” in English? Why don’t we say, “cow meat”, “pig meat”, “chicken meat”, “deer meat”? All languages in the world, except for English, use the animal name plus the word meat when then are talking about food. In Japanese, cow is and beef is 牛肉. Simple. So, why is English so complicated?

Well, the answer requires a little history lesson, but it is also the reason why English has so many words with similar meanings.

In 1066, King Harold of England was beaten at the battle of Hastings by William the Conqueror of Normandy. The new King William moved his entire court over to England and took control of the government. The new king didn’t speak English, the language that was spoken in England at the time. He spoke French. His whole court spoke French. Over the space of a century, anybody in England who was wealthy and wanted to have power spoke French. Now, when one country is colonized by another, the new language almost always replaces the old one. This didn’t happen in this case. King William and his successors had no real interest in the common people. So, two languages continued: French, spoken by the wealthy ruling class, and English, spoken by the poor people.

Now, this brings us to the answer to our question. Who raises animals? It’s the poor people, who, in this case, speak English. What are the old English words for the animals? Cow, pig, sheep, deer, chicken. And who eats them? It’s the wealthy people who speak French. What are the French words? Boeuf (beef), porc (pork), mouton (mutton), poulet (poultry). This is why we have different words for the animals and the meat. It is also why we have so many similar words in English. We very often kept the original English and adopted the French word as well. E.g. Free (English), liberty (French). Guard (English), protect (French). Answer (English), reply (French). So, next time you are feeling angry on an English test, remember it is not the fault of the English, it is the French!  

2020.4.4
「新学期が始まりました」

始業礼拝(始業式)が4月4日()午前、入学礼拝(入学式)
同じく午後から行われました。

長い歴史を持つ本校の入学礼拝も新型コロナウイルス感染予防のため、
形を大きく変え行いました。入学生徒はひひと座席開けて着席。
ご家族・保護者のみなさんには、別室でのモニターを通しての参加
(そのような中多くの皆さんに来て頂きました)

そして来賓祝辞は一切なしでした。他の学校も同じように難しい決定を
しなければならない状況にあると思います。このように形と内容を変更した
卒業礼拝は、長い歴史(134年)の中で第二次世界大戦の末期に一度だけ
あったと記憶しています。

式の進行はこれまでのものとは変わりましたが、出席した教職員は
本校に入学したことへの祝福とこれからの学校生活へのエールに
いつもと変わらないお祝いの気持ちでいっぱいでした。

いつも当然のように考え同じように繰り返してきたことが、
突然できなくなることへの不安と不満。
便利で快適と感じていた日常が脆さと危うさと隣り合わせだったこと。

自分が何を見て、何を聞いて、何を感じて毎日を送っていたのかを
考える機会が与えられたような気持になりました。

例年とは違う新学期のスタートになりましたが、
新入生が早く学校生活に慣れて学校生活を楽しんで欲しいと願います。

 

2020.2.29
~卒業礼拝に思ったこと~

先週金曜日(228)卒業礼拝(卒業式)がおこなわれました。
今年度の始まりには想像もしなかった状況の中、
卒業生とご家族のみなさまにご理解いただき、
例年の卒業礼拝とは形を変えましたが、卒業礼拝を終えることができました。
ご理解ご協力をいただいた多くの方々に感謝申し上げます。

卒業礼拝では時間的な制限がある中でしたが、
本校で3年間あるいは6年間過ごした卒業生に入学礼拝の際に話した
「みなさんは神さまにとってかけがえのない“存在”であり、“命”であること」、
「本校での“学び”“経験”“知識”を活かし、皆さんを必要としている人の傍らに
立つ生き方を選択してほしいこと」を最後に伝えました。

それは私たちの学校が創立以来大切に思い、卒業生ひとり一人に受け取って
ほしい思いだからです。人は予想もしなかったことや困難に遭遇した時に、
その真価が問われるものです。

そしてその状況をどのように過ごし、あるいは克服したかがその人の成長に繋がります。
今、日本だけでなく世界中に不安を広げている“新型コロナウイルス”に対して、
冷静にしっかり対応し、この経験から学ぶべきことを学んでほしいと願います。
本校を卒業した生徒たちがどのような道を歩む時も、必ずともに歩んでくださる方が
いることを忘れず、毎日を過ごして欲しいと願っています。

『見よ、わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。』
~マタイ28:20節~

2020.1.22
~学校が始まりました~

冬休みが終わり授業が始まりました(本校は二学期制ですから冬休み後の
始業式はありません)

本校では冬休み明けの最初の日に創立を記念する創立記念礼拝を行っています。
今から133年前に学校を始めた創立者のこころざしを思い起こす機会を持ちます。
133年前の札幌市の人口は13,534人とありました。
電気や上下水道も勿論整備されていない冬の季節1月に、札幌での学校造りが
始まったことになります。

困難な環境での学校造りでしたが創立者のこころざしと願いは形となり
歴史を歩んできました。
そのことを生徒たちに知って欲しい願いが創立記念礼拝にはあります。

昨日、卒業生の方が学校を訪問してくれました。約20年前に本校で学ばれた方です。
現在、ドイツでパン職人として働いている方でした。
ドイツではパン職人のことをbächermeisterinという名前で呼びます。
専門学校・修業(インターン)を経て国家試験に合格しなければ与えられない称号で、
かなり難易度の高い技術が要求される職業です。

卒業生であるご本人から「自分がbächermeisterinの資格を得られた力は、北星女子の
学校生活からです、“チャレンジ精神”“知力と気力”“コミュニケーション”そして“体力”
全てを北星女子中高で身につけました」と話されていました。

卒業生の方の話を聞きながら、自分で学び考え判断し、
チャレンジして夢を実現する姿に創立者スミス先生の願った教育が
今も息づいているのを感じました。
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2019.12.20

~クリスマスと学校の誕生~

学校で毎週行われる全校礼拝でアドベントクランツの
ろうそくの灯が一本ずつ増え、校内のクリスマスの飾り
ページェントの準備が進んでいきます。

今年は12月20日()に神の御子イエス様の誕生を祝う
クリスマス礼拝を全校生徒と一緒に捧げます。
私たちの学校は130年以上、毎年クリスマスを全校生徒と一緒に
祝ってきました。

その始まりは学校の創立の年1887(明治20)年だったことが
記録に残っています。私たちの学校で始めて祝ったクリスマスは
当時の日本ではほとんどの人に知られていなかったと思われます。

1887年12月25日に行われた本校の初めてのクリスマスに、
創立者スミス先生はプレゼントを用意されました。
当時は現代のように色々な品物が売られている時代ではありませんでした。
プレゼントの殆どはスミス先生の手作りだったと思われます。
クリスマスの朝それを見た生徒たちは歓声を上げ喜んだことでしょう。
神の御子イエスキリストの誕生を祝うクリスマスの度に思うことは、
聖書に約束された神の御子が誕生しなければ、私たちの学校も誕生しなかった
ということです。そのことを素直に喜びたいと思います。

『いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。』

~ルカによる福音書2章14節~
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2019年11月7日

~人生とこころの四季~

札幌近郊の手稲山にも初雪が降り、冬がそこまで来ている季節に
なりました。
先日、会議が終わった帰りに少しの回り道をして、秋の深まりを
感じる遊歩道を歩く機会がありました。

日本では春夏秋冬四季のうつろいがあり、周囲の自然も美しく
変化していく様子を五感で感じることができます、嬉しいことです。

この季節になると私は一冊の本をよく思い浮かべます。
「人生の四季―発展と成熟」、スイス人精神科医ポール トゥルニエが
書いた作品です。
 人間の生涯にも季節に似たうつろいがあります。
人は生きていく中で色々な事柄を経験し年齢を重ねていきます。
私の学校に通う生徒たちは季節に例えるならば春でしょうか。
生徒たちが生きる春は、身も心も成長し花々が咲き誇る美しい季節である
と同時に、自身の内外にもたらされた大きな変化に戸惑いを経験する季節
のように思います。 

その生徒たちの輝く姿を見ながら、自分は晩秋にさしかかっているように
思うことが多くなりました。

自分もかつて歩いた春を過ごす生徒たちを見ながら、秋の季節を歩いている
そう思った時、聖書のことばを思い出しました。

『たとえわたしたちの「外なる人」は衰えていくとしても、私たちの
「内なる人」は日々新たにされていきます。』~Ⅱコリント4:16~
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~卒業生のことⅡ~

前回に続き卒業生のことについてお話しします…

私の学校,北星学園女子中学高等学校は歴史の長い学校です。

今年で創立133年、多くの生徒が卒業していきました。
私が北星女子中高に務めはじめて少し時間が経った頃、
あることに気がつきました。

それは卒業した生徒たち(卒業生)がよく学校を訪れるということです。
「大学卒業しました」「卒業できませんでした」「就職しました」
「子どもが生まれました」そして一番多いのが「特別な用事はないけれど…」。

高校を卒業して自分の高校を訪問した経験がない私には、不思議な光景でした。

学校を訪問した卒業生だけでなく、本当に多くの卒業生が母校への
特別な思いを大切に、今いる場所で生きていることを実感できたことが
先週ありました。

先週土曜日、数ある同窓会のひとつ東北支部総会に出席のため
仙台に出かけました。卒業後母校のある札幌を離れ、東北の地で
暮らしはじめた卒業生が集まってくれました。

ひとり一人それぞれの人生がお話しの中から伝わります。話の中心は
もちろん母校のこと、まるで昨日まで学校に通っていたかのような表情で
賛美歌を歌い、笑い、話に花が咲き、時間は瞬く間に過ぎていきました。

卒業して札幌を離れ、何年経っても母校のことを思い応援してくれる
卒業生のみなさんの姿を拝見して、今年も同窓会に来て良かった。
そんな学校で仕事ができることを嬉しく誇らしく思いました。IMG_0952

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~卒業生のこと~

先日、会議を終えて駅前通りを急いで歩いていると、「校長せんせい~」という
リクルートスーツを着た二人組の声に呼び止められました。

「校長先生はおぼえていないかも知れませんが、私たち、一緒にカンボジアスタディツアー
に行ったCoreコース1期生です!」生徒たちとカンボジアに行ったことを思い出しました。

二人の話を聞くと就活中とのこと、「ちょっと大変だけれど頑張ります」。
就活様子を話してくれる瞳がきらきら輝いて、少し前に終わった会議の大変さは
どこかへ消えてしまいました。

卒業生の話をもうひとつ。先週土曜日、学校を卒業して50年を記念する卒業同期会があり、
私も招待を受けました。私よりも年上の卒業生の皆さんばかりですが、
そのエネルギーの凄さにしばらく圧倒されていました。

遠くはヨーロッパ・九州・関西・関東、そして全道各地から70名以上の皆さんが集まりました。
自分たちが学び卒業した学校を懐かしく誇りに思う卒業生の気持ちに元気が出ました。

夏休みが終わって3週間、花壇の花を植え替えました。
今週土曜日の学校説明会に来てくれる小学生・中学生の皆さんを、
花壇の花と一緒に迎えたいと思います。

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