学校について

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20190823

~夏休みで~

 夏休みが始まる時に、私は「ひと呼吸ついて立ち止まる」ことについて
ブログに書きました。私たちは「やりたい事」「やらなければならない事」が
毎日ある中で、“目に入らない風景”“耳に入らないことば”“受取れない人の優しさ”を
立ち止まることで感じることができるかもしれないと思ったからでした。

 八月の第二週、私は琵琶湖の畔にある同志社琵琶湖リトリートセンターで
過ごしました。キリスト教学校で働く先生たちが全国から集まりました。
 礼拝・講演・交流などがプログラムにありますが、その主な目的はリトリートにありました。

 キリスト教でのリトリートとは「忙しい毎日の生活から離れて静まり自分の
心を見つめ神様と向き合う時」というような意味があります。
 課題も答えも求められることなく、賛美歌の余韻の残る中でそれぞれが時間を
過ごしました。琵琶湖の畔の自然豊かな環境で全国から参加した先生たちが、
ゆったりした時間の中で静まり一人過ごすことの素晴らしさを体験できました。

 今週、街路樹のナナカマドの実が少しずつ色づいているのを見つけました。
暑かった夏の終わりの気配を感づる季節になりました。

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2019年7月24日
~夏休みを前にして~

2019年度が4月に始まり3ヶ月半、もう少しで夏休みが始まります。

新年度がスタートする時に、私は少し立ち止まって聞くこと、思うことを
大切にしようと考えました。それは聖書のマタイによる福音書にイエスの名を
呼び求める目の不自由な二人に立ち止まり、イエス自身が語られた箇所が
あったからでした。

眠る時間もない忙しい日々を送っていたイエスが、沿道の大群衆の中の
小さな声を聞いた姿に自分の必要を感じたからでした。
私たちの毎日の生活には「やりたい事」「やらなければならない事」が
いつもあります。
そして私たちには目的や目標に向かって歩んでいく必要もあります。

ため息や汗を拭き立ち止まる時間などないと思える時にふと立ち止まる。
いつの間にか、ゴールに向かい一生懸命歩いていただけの時には
聞こえなかった声、見えなかった景色や人の顔に気がつき、ひと呼吸。
また歩き始めた足取りはそれまでとちょっと違うように感じます。

そんなことを感じている間にも、校庭の花は初夏を喜んでいつものように
咲き、リンゴの木に実がなり季節が動いていました。
北海道の短い夏です。
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20190626

広島女学院を訪問して

私は仕事で色々な土地を訪れることがよくあります。
先週も広島市中心部にあるある“広島女学院中学高等学校”を訪問しました。
広島女学院は本校の創立より1年早い1886年に創立された学校です。
キリスト教学校教育同盟に属し、本校と同じく130年以上の歴史を歩む
女子校で、本校との交流もこれまで度々持たれた間柄の学校です。

訪問した3日間も女子生徒の明るい声が校庭や校舎の彼方こちら
聞こえる元気のある学校でした。
ただ本校と大きく違う歴史を持っている学校でもあります。

1945(昭和20)8月6日広島市に投下された原子爆弾により校舎が全壊し、
その日登校していた生徒と先生350人以上がなくなりました。
広島女学院は爆心地から約2kmしか離れていなかったため被害は
甚大でした。誰もが簡単に語ることができないような辛く悲しい経験を、
学校全体でしっかり学び、生徒たち自身が平和の尊さを世界中に発信し
続けてい姿に、私は励ましと希望を受取りました。
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20190611
~学校訪問~

 みなさんは“ヘボン式ローマ字”を知っていますか?
現在も使われている日本語を表音標記する時に使う
アルファベット表記の文字のことです。

これを考案したジェームズ.C.ヘボンが1863年(文久3年)に
創立した明治学院大学を先週訪問しました。
東京港区にあるキャンパスと校舎は歴史と現代が同居する
魅力的なものでした。明治学院大学も私たちの学校(学園)と同じように、
キリスト教を学校の教育基盤とする103の学校法人が加盟する
キリスト教学校教育同盟という大きな集まりに属しています。

私たちの学校は、創立期に宣教師同士の関係を通しての関わりを
明治学院と持っています。そしても今も毎年本校の卒業生が入学しています。
北星学園女子中高は、全国のキリスト教学校をはじめ歴史のある多くの学校と
関係を持つ学校です。
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20190514

~ライラックの季節です~

 ゴールデンウイークが終わって一週間、校庭は春の花々が咲き始めました。
水仙、クロッカスに始まり桜、レンギョウ、チューリップ、ぼけの花等々
そしてライラックが一斉に咲き始めました。ライラックは本校にとって特に
大切な花なのです。今から約120年前に本校の創立者サラ・スミスが一時帰国の際、
生まれ故郷アメリカニューヨーク州エルマイラから札幌に持ち帰った数本の苗木が
その始まりです。5月になると本校の創立者が持ち帰った花が札幌の街を美しい色と
香りで満たしてくれます。本校の校庭には現在約60本のライラックの木があります。
「春になると校庭はライラックのかおりいっぱいになりました。私たちはその中の
校門を通り……。」100年以上前の生徒が書いた文集の中にもライラックのことが
書かれています。
 ライラックの花が咲く少し前、全校生徒参加の競歩会が行われました。
中学生は真駒内から定山渓温泉まで、高校生は千歳から支笏湖までの約20キロの
距離を歩きました。
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20190423
『校庭の桜が咲きました』

 2019年度前期が始まって3週間目、校庭の桜が咲き始めました。
七分咲きくらいの咲き方です。本校の校庭の桜は例年市内で一二の
速さで咲き始めます。

 目を転じるとつぼみを膨らませたライラックの根本に推薦の花が
鮮やかに咲いています。青色の空、ピンク色の桜、スイセンの黄色が
とてもきれいな春の一日です。学校が始まって3週間目です。
生徒たちも少しずつ落ち着てきたようです。

 先週木曜日と金曜日、今週月曜日と火曜日に今月入学した
中学一年生の「緑の教室」(他校の宿泊研修に似ています)がありました。
「緑の教室」では本校の132年の歴史、アメリカニューヨーク州から
札幌にやって来た創立者サラ・スミス先生について、そして入学した生徒
一人一人が神様に愛されている存在であることなどについて話を聞いたり
新しい友だちづくりを体験しました。

 毎年桜が咲き終わる頃、花壇には春の花を植えます。
そして校庭いっぱいにスミス先生が故郷ニューヨークから札幌に持ってきた
“ライラック”が香り豊かに咲き始めます。
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 4月6日()午前中に始業礼拝(始業式)、午後に入学礼拝(入学式)を行い、

私たちの学校の1年が始まりました。私たちの学校には毎年学年が異なる
二つの学年の新入生の皆さんが新生活を始めます。
ひとつは中学1年生、もう一つは高校1年生(本校では4年生と呼びます)です。

 学校が始まって2週間、この間盛りだくさんの行事(新入生在校生共に)
続きました。身体測定・新入生歓迎会(中学高校それぞれにあります)
オリエンテーション等々です。

 この期間中学1年生の「緑の教室」と4年生の「Rookies Camp」が行われ、
この機会に“これからの勉強方法”“友達を増やそう”“学校の歴史を知ろう(1887年創立)
を体験します。

 少し緊張した中で始まり、時間の経過とともに出会いがあり友達が増え、
笑い声の輪が広がっていくのが分かります。校庭の推薦も咲き始めて新入生に
声援をおくっているように校庭の推薦も咲き始めました。
 イースターのこの季節は新入生にふさわしい季節だと感じます。

 6日未明、札幌でも大きな揺れを感じました。停電の中、ラジオから次々と入る被害状況に、地震の大きさを次第に理解していきました。夜が明け、街中のほとんど全ての信号が機能しない状況の中を急いで学校に駆けつけました。本校には校地内に「スミス寮」という寮があります。自宅が遠隔地の生徒たちが生活しています。私が学校に到着した時、通学生徒は登校していないので、最初に心配したのが「スミス寮」の生徒たちのことでした。本校がある中央区の多くの地域が停電でしたが、「スミス寮」は電気を含むライフラインが確保されている報告を受けました。その後、校舎設備等を点検しましたが停電以外に異常はありませんでした。しかし、市内交通網が全てダウンしていたため、先週一杯休校にしました。
 近年、日本でも大きな自然災害が以前より多く発生しているように感じています。直接台風の被害を受けることはそれ程ない北海道でも大きな被害を受けるようになりました。加えて北海道で起こった今回の大きな地震被害は、私に「日常の生活」について考える機会を与えてくれました。
 災害が起こるたびに報道される内容を見て、被災地域やその土地で生活する人たちの大変さを思っているつもりでしたが、聖書にある「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」という言葉の深い意味と神の愛を知りたいと思いました。
 今回の地震で直接被災した地域と方々、不安と孤独の中にいる方々に神様の助けがあることを祈ります。

 すいせん、桜、ゆきやなぎ、もくれん、レンギョウ、チューリップ。校長ブログ画像2
校庭の花々も咲き始め、新緑が何倍にも美しく見える季節になりました。先週あたりからは、校庭のライラックも咲き始めました。例年どおり、ライラックが咲く時期に必ず訪れる寒さ(リラ冷え)を経ての開花です。

 ライラックは本校にとって特別な花です。本校の創立者サラ.スミスが120年以上前に、生まれ故郷ニューヨーク州に一時帰国し日本へ戻ってくる際、持ってきたライラックが北海道の多くの人たちに愛好される春の花となったのです。
 ライラックの花が咲き、校庭に花の香りがあふれると創立者スミス先生のことを想い出します。

 この時期、札幌市で毎年催されるイベントに“ライラックまつり”があります。校長ブログ画像1メイン会場の大通公園でライラックに所縁のある本校の生徒が、歌の演奏や市民の皆さんへのライラックの苗木配布をお手伝いします(今年は16日にありました)

 私たちの学校では校内を花で彩っています。4月から11月の約8ヶ月の間は、そのほとんどすべてを校庭に咲いている花でまかないます。とても贅沢で幸せなことだといつも思います。

 一昨日の24日(火)、本校英語科が毎年上演している「英語劇」英語劇パンフ2018が教育文化会館大ホールで行われました。第47回目を迎えた今年の演目は“Les Miserables”でした。これまで本校の英語科生徒は色々な作品を上演しており、最近の英語劇ではミュージカルの上演が多くなっています。英語劇は毎年作品選びから始まり、演出・キャスト・スタッフは勿論、音楽・台本、衣装・大道具など、すべてを生徒が分担して作品作りを行います。

 今年の演目が“Les Miserables”に決まったことを聞いた時、私は少々不安を感じました。この作品は、登場人物の多様なキャラクター、作品が持っているメッセージ性がこれまでのものと比較してかなり大作だと思ったからです。しかし、上演を終えて私の思いは杞憂に終わりました。生徒たちは本当に良く演じ、歌い踊り、生徒たちが持つ可能性を舞台で表現してくれました。その生徒達を誇りに思うと同時に、彼女たちが人生で最も大切な時間を本校で過ごしてくれていることを神さまに感謝しました。

 生徒達が与えてくれたエネルギーで温かくなった思いを胸に家路につきました。街灯に照らされた早咲きの桜がきれいでした。

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