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校長・教員ブログ

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 25歳冬一目ぼれをしました。

昔、ある有名芸能人が「ビビッ」ときましたという名セリフで幸せそうに結婚会見を開きました。ビビッとくるって本当にあるのかなと疑っていましたが本当にありました。まさしくビビッときた瞬間でした。

 

そのビビッときた相手は、茶色のコートです。

 

お店前のガラスケースに凛とした姿で立っていたコートは、とにかく素敵で素敵で・・・しばらく、目が離せず棒立ち状態で見つめていたのを今でもよく覚えています。カシミア素材でデザイン性の高いコートは、父親のお陰で手に入り、数十年経った今でも大切に着ています。

 その日から私の洋服へのこだわりが始まりました。そのブランド名は「Lois CRAYON」といいます。このブランドのコンセプトは、知的で健康的、可愛く楚々とした女性を目指したものです。デザインは、スコットランドの23歳の架空女性のワードロープに入っている洋服をイメージしています。スコットランドと言えば、あの有名な「ハリー・ポッター」の映画の舞台となった場所ですね。グレートブリテン及び北アイルランド連合国を構成するカントリーの一つで、かつてカレドニアと呼ばれていました。公式な行事には、男性がスカートをはくキルトスカートとパグパイプ姿を一度はどこかで見たことありませんか?そして、私が幼いころにネス湖の怪獣ネッシーが現れたと騒がれた国でもあります。北海油田の発掘によって急速に経済成長し、独立の是非を問う住民投票が行われましたが独立は否決されました。現在、イギリスがユーロを離脱したので独立の熱が再燃していて注目されているです。行ったことがない人も何となく国のイメージが浮かんで、「Lois CRAYON」という服が少しは分かってくれたかなと思います。ターンタンチェックや花柄が多いのも特徴です。

とにかく、このブランドと出会って、ここの洋服を着ることが大好きになりました。すっかり大勢いるファンの一人です。レトロ感のあるガーリースタイル、可愛いけれども清楚で甘くなりすぎないクラシック感が表現されている洋服は、いつお店を覗いても私を楽しませてくれます。普段着から、正装なスーツを必要としたときも、娘のお宮参りや入園式、旅行や結婚式など、すべてをここで調達してきました。何を着ても、ここの服は、私にピッタリで裏切らないと思っていました。

 

しかしその自信は、もしかして似合わない?・・・という不安へと変わってきました。

 

時の流れは残酷なもので40代を迎えてからは、何か違う、もしかして・・・ガーリースタイルに年齢がついていけなくなったのか・・・。あれ程こだわってきたここの洋服への思いがだんだんと薄れてきました。ずっとこだわってきただけに、喪失感でいっぱいになりました。もう着られないかもしれないと思うと寂しさが募ります。たかが洋服、他にもあるでしょうと思われますが、25歳からのお付き合いは長くて割り切れない気持ちでした。そんな時、夫が「洋服って自己満足でしょう?好きな洋服を着て、前向きな気持ちで着こなすことで似合うはずだよ。堂々と着たらいいのに」と・・・・。

 

アハハ…なんだそうか!簡単なことだった。年齢がと悲観している気持ちが似合わなくしていたのだ。

 

好きなものを着て、イキイキした生活を送ろうと決意した一言でした。まあ、年齢も気になるので、ならばジムに通って若さも保とうとスポーツジムに入会を決めた一言でもありました。

 

今私は、更に年齢を重ねましたが、やっぱりここの洋服に「こだわり」をもって着続けています。こだわりって素晴らしく、ジムにも精力的に通う活力にもなっています。これ以上太ると着られなくなるので、私の健康と体型維持の一助にもなっています。

 

みなさんにも「こだわり」のモノってありますか?それがあるだけで、なんだか人生得している気持ちになりますよね。人生100年時代と言われていますが、同じ人生ならキラキラして生きていた方がいいかも。好きなものに囲まれて過ごすって本当にいいものですよ。

 

だから私は、お気に入りの洋服を着て、大好きな仕事をする。そして、大好きな生徒たちと今日も笑ったり、怒ったり、忙しい毎日を過ごしていく。私ってなんて幸せなのでしょう。7月も下旬、今月も頑張った自分へのご褒美に、この週末はワンピースでも買いに行こうかな。もちろん、「こだわり」のお店へ。

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